−上海−
会う人会う人に「あまり見所はないよ」と言われ、あまり期待せずに来た上海の町。ところがこれがなかなか面白い。一面では国際都市でありながら、その一方で昔ながらの町並みも残っている。路地裏を歩くと、軒先にアーケードのようにかけられた洗濯物のしずくがしたたり落ちてきたり、家の前にいすを並べてお年寄りの人たちが昼寝をしている。露店の雰囲気もちょっと他と違う。食べ物で言えば、まずお粥を食べない。朝は豆乳らしい。チベットでも通してきた「朝はお粥」、これが中国の文化だと思っていた。それが最後の最後でころっと覆される。やはり、中国は広い。そして、奥深い。