−カイラスへの道−
まったく、ひょんな所から行くことになったカイラス山。旅行会社から、ランドクルーザーと物資を積むトラックをチャーターするための契約、ビザの延長、出発する前から色々あった中での出発。道は決して良いとは言えないが、思っていたよりはぜんぜん良かった。乾期というせいもあるのだろうが。問題は、道よりも車と同行者達。車は途中で故障するし、ドライバー達は出発して2日目から帰る帰ると言い出すし、同行したフランス人は毎朝遅刻するし、しまいにはガイドがナイフを振り回して暴れはじめる。案の定最初の計画なんてあったもんじゃない。途中からはランドクルーザーには乗れずトラックに乗せられ、最後はトラックの荷台だった。カイラス山まで4泊5日、途中のいかにもチベット的な風景もいいのだが、無事着いて良かったという安堵感の方が遙かに大きかった。