コルラ1

ドルマ・ラを越えたところ。どこに向かえばいいのだろうか。
ももまで足がはまるような中をひょこひょこと飛ぶように走るチベタンが一人いたが、こっちはそれどころではない。進もうと思っても体が前にでない。結局この日の泊まるゴンパにたどり着いたのは、日もすっかり落ち満天の星空が広がっていた夜10時くらい。一時は野宿も覚悟したそんな中、目の前からこちらの灯りを見て迎えに来てくれたお坊さんがもつ懐中電灯の明かりが目に入ってきたときは、助かったという思いしかなかった。水筒に入れた水も凍り付いてまったく飲むことができず、ただひたすら歩いた一日。お湯をもらって食べたカップラーメンが本当にうまかった。