いきなり、平壌到着後に飛ぶが、平壌の外国人専用ホテル「羊角島(ヤンガット)ホテル」にて。

列車は、ひたすら田園風景の中を突き進む(体感速度時速約50km?)うちに、またもや日没。沿線には家自体があまり無いが、所々裸電球とおぼしき灯がともっている。電力事情はあまり良くないと聞いてはいたが、とりあえず電気は通っているらしい。平壌に着く少し前辺りで、皆背広に着替え、故郷にようやく帰ってきたということでそわそわ落ち着かなくなっていた。結局、平壌には予定よりやや遅れて到着。都合25時間の列車の旅となった。ホームに出ると、乗客やら出迎えの人やらで、訳が分からない状態となっていた。私は、そこで自分のガイドを探さないといけなかったのだが、ガイドが何の目印も持っていなかったため、しばらくホームを所在無さげに歩いていた。すると、背後から「日本人の方ですか」と日本語で声をかけられた。ガイドが2人。挨拶を済ませると、後は混んでいそうな改札口を横目に通用口らしき所から顔パスで通過。すると、外には運転手つきのAudiが。国際列車の旅行の雰囲気とのあまりの違いにとまどいつつ、冷静になる間も与えぬうちに大同江の中洲にそびえる羊角島ホテルへ。ついさっきカップラーメンを食べたところだったが、「お腹減ったでしょ、まずは夕食でも」と有無を言わせずホテル内のレストランへ。で、上の写真がそのレストランの従業員。従業員はやはり顔採用なのか…。「喜び組」云々はともかく、まぁこういう文化なのでしょう。

入って早々、レストランの雰囲気にちょっとびっくり。まず、大きくサムソンの名前の入った大型テレビに流れる「朝鮮中央テレビ」。そして、レストランの客層もちょっと一癖。

ロシア人とおぼしき白人…これはまぁ分かります
軍人か役人ぽい朝鮮人…これも分かりますが、携帯電話で話をしているのにはちょっとびっくり。
謎の黒人…謎です。観光客でしょうか。アフリカ−ロシアっていうアクセスは結構便利だから、アフリカの人かも。ウェイトレスに色目使いまくりで、怪しいです。
謎の朝鮮人のおばちゃん…一人で食事をしているのだが、とにかく偉そうな態度。
個室で食べている人々…この人たちは、きっと偉い軍人さんでしょう。

着いて早々、動物園の檻の中に放りこまれたような、よくわからないことになってしまったが、料理はいたってまとも。キムチはうまいし、炒め物も油まみれってことはなく、普通に食べれる(実際、朝鮮滞在中にお腹を壊したことは無かった)。これはある意味、拍子抜け。しかし、いきなりのギャップに已然として対応できず。

また、この写真の従業員がなかなか演技者。写真を撮って良いかという素振りをすると、かなり恥ずかしそうにしつつも、断らない。写真を撮ると、今度は自分からどんな感じに撮れました?と興味津々という感じで寄ってくる。少なくともデジカメは結構見慣れているという雰囲気(写真を撮りたがる日本人が多いのではないかという気が…。)。しかし、この恥らう仕草に、世の中のオジ様方はきっとメロメロになってしまうことでしょう。深読みしすぎかもしれませんが。