アシガバードから夜行列車に乗ってマリーへ。薄暗い車内で、哀愁たっぷりの音楽を聞きながら横になれば、これ以上旅情をくすぐるものはない。翌朝メルブの遺跡へ。真ん中に見えるのがキジク=カラ。その他にスルタン=サンジャー廟などがある。これだけの大きさの建造物はそうそう残っているものではない。間近で見るこのキジク=カラは圧倒的な存在感。金にうるさく、お調子者に見えたタクシーの運転手も、スルタンサンジャー廟では、膝をついて両手でおわんのような形を作り、祈りの言葉を捧げる。荒涼とした大地に点在する遺跡。シルクロードの醍醐味にあふれている。