ヒヴァ。世界遺産に指定されている城壁に囲まれた都市。十数のメドレセなどが並ぶ目抜き通り。昼間は観光客がいたりして半ばテーマパーク化していて困るのだが、朝夕の誰も人がいないときの雰囲気や、少し奥に入った旧市街の雰囲気はやはり格別。観光地化された町の様子に少し辟易し始めた頃、パフラヴァン・マフマド廟に行ったが、ここは他の建物と違い内装まで総タイル張りで、少し他と違った雰囲気。深い青に囲まれた荘厳な雰囲気の中では、若い女性2人が閉ざされた扉に額をおしつけて号泣していた。今まで無知な我々が何気なく通り過ぎていったものの中には、その価値を量ることができないものも数多くあったに違いないと、自省と限界を感じた街でもあった。