普賢寺というお寺にて。こういう観光名所では、その場所ごとに現地のガイドさんが案内することになっているのだが、ここのガイドさんは、かなり強烈な日本批判を展開してくれた。もともとこのお寺が、壬辰倭乱(豊臣秀吉の朝鮮出兵)の時に活躍した僧侶にちなんで建てられた所だったので、いきおいそういう話題になったのかも知れないが、平壌から同行しているガイドさんも訳するのにかなりためらうような表現をしていたらしい。私自身は、そういう対日批判を聞く事は、さして不快ではないし、双方の言い分があり100%の真実を聞く事はどこにあってもほぼ不可能だと思うが、多様な立場から物事を捉えることは重要なことだと思っている。帝国主義や覇権主義的な表現は、良い加減どうかと思うが(一部にそういう過去の幻想にまだ影響を受けている人々はいるのは事実だと思うが、今の日本がそのような力を維持できるとは到底思えないし)、日本人がこの地域で行った事実、この地域に残した禍根、そういったものは、無視すべきではないだろう。日本人は被害者でもあり、加害者である。頭で分かっていても、日本で与えられる情報には大きな偏りがある。実際に、違う立場の人の意見を聞き、それを受け入れること。個人的には重要だと思いますが…。