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ブスタンに行ってみよう

突然ですが、リクエストにお答えしてウズベキスタンのブスタンに行きましょうというページです。トプラク=カラの写真が見たいという方がいらっしゃいましたので、写真を取り込むついでにHPにアップすることにしました。まずは、ブスタンとはどこかということですが、この地図を参照に。

ウズベキスタン共和国の西部、キジル=クム砂漠のまっただ中にあります。ウルゲンチの北東50キロ。ここに寄ってみようと思ったきっかけは、ヒヴァで声をかけられたガイドの人が「良い穴場があるよ」みたいな感じで誘ってくれたからで、ガイドブックを見ると確かに面白いかもしれないと思ったので行ってみました。ヒヴァからウルゲンチを通り、途中浮き橋でアムダリア川を渡り砂漠の中をブスタンへ。ブスタンにはトプラク=カラ、カバト=カラ、アヤズ=カラ、エリク=カラといった遺跡があります。カラとは城壁の意味。オアシス都市の遺跡です。

まずはトプラク=カラから。3、4世紀のホラズムの遺跡です。土台の部分はよく残っていて、都市の構造の様子がよく分かります。城塞だからかどうかは分かりませんが非常に入り組んでいるような感じ。一つ一つの部屋も結構狭い印象。

トプラク=カラの外壁越しに外を眺めたところ。一面に塩をふいた地面が広がっているのがここでも分かります。

同じくトプラク=カラ。アーチ状に壁が組まれている。ここではフレスコ画などが出土したとのこと。

アヤズ=カラ。こちらは6,7世紀の遺跡。ホームページ本編でも載せていた写真。

アヤズ=カラ。2つ丘があり、それぞれ丘の上を城壁が取り囲んでいます。

アヤズ=カラからの上から見る風景。おそらくこの画面からではただの荒涼とした砂漠しか見えないと思いますが、まず砂漠の上下で地面の色がはっきり異なっています。そして、オアシス都市の城壁の跡が2カ所。オアシス都市を中心に地面の色が黒っぽくなっているところがまず広がり、表面には草木が生えているのが見える。そして、草木の数が減りいかにも砂漠然とした色の地面が広がる。この境がオアシスと砂漠の際なのかなって感じさせる所です。

アヤズ=カラの裏に広がる川(湖?)。ここまで来た時の周囲の様子からは砂漠の中にこれだけ大きな川が広がっているとは思いもしなかったからかなりの驚き。水面の色がよく映えていた。

おまけです。

こういう荒涼とした風景はなかなか写真の中に収めづらいのであまり写真映えはしないと思いますが、タシケント、サマルカンド、ブハラといった街でちょっと食傷気味になったときにはこんな自然の中に身を置くのが良いのではないでしょうか。遺跡自体に残っているものはあまり無いのですが、そういったほとんど風化してしまった遺跡に残る儚さと、周囲の風景があわさって醸し出す雰囲気というのはなかなか良いものだと思います。ここまできたら、ぜひヌクス、そしてアラル海の港町モイナクにも足を延ばして欲しいですね。トルクメニスタンへの国境が越えられてクニャ=ウルゲンチにも行ければもっと良いのですが。やはりシルクロードといえば砂漠は印象深いものがあるし、そういう意味ではウズベキスタンの西部は行って損のないところじゃないでしょうか。ヒヴァははずせないでしょうし。

(00.9.27)