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1.Razor Eater 2.Rise Up 3.Valley of Kings 4.Ship of Fools 5.Attack!! 6.Baroque & Roll 7.Stronghold 8.Mad Dog 9.In The Name of God 10.Freedom Isn't Free 11.Majestic Blue 12.Valhalla 13.Touch The Sky 14.Iron Clad 15.Air 16.Nobody's Fool |
イングヴェイ念願の新日本フィルとの競演"Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra in E Flat Minor"をリリースしてわずか半年あまりで届けられたイングヴェイのスタジオアルバム12(?)作目です。しばらく前の2ちゃんのHR/HMのバナーにTrilogyの「火吹くドラゴンにギターで決めポーズ」の図が採用される等ジャケットがまずネタとなるイングヴェイですが、久々にジャケからフェードアウトした前作から一転、懲りずに復活。HPを見てもわかるとおり、ここ最近また巨大化して見るに耐えなくなった御大は、やはり常套手段の局部ドアップ。今回もその小手先の小細工がほほえましいジャケになっています。中身のほうは、前作のあまりのダレっぷりに、聴く前の期待は薄かったものの、その低いハードルをちょっと飛び越えるくらいの内容に終わってしまいました。Razor Eaterのダークな雰囲気は初期の作風を連想させるものの、その後は「最近の」フツーのイングヴェイの曲ばっか。Ship of Foolsは、元Rainbowのドゥギー・ホワイトを入れただけあって、なんとなくメロディライン、リフの組み立て方がRainbowっぽくて良いねというくらいで、早くも4曲目にしてクライマックスを迎えあとはだらだら…。とりあえず長い!このアルバムは!もうちょっとコンパクトにすれば、結構印象は違うかもしれないのに。ボーナストラックを除いたラスト3、4曲くらいは結構良いのにもったいない。あと、Dream Theaterのデレク・シェレニアンはどこにいるの?せっかく入れたんならもうちょっと前に出してあげても良いのに。最近何かにつけてBaroque & Rollって言ってるけど、どんどんBaroqueの要素は少なくなっているでしょ…。うーん、やっぱり今回もまぁまぁっていうところかな。
(02.12.27)